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精密機器と技術で行う「根管治療」

根管治療とは、歯の神経や血管が入っている非常に細い管(歯髄)の内部を清掃・消毒し、感染を取り除くための治療です。根管治療は本質的にかなり予測可能であり、80~90%成功率が報告されています(1~3)。そしてこの高い成功率を達成するためには以下の各要素がすべて確立されることが必要と考えています。

  • 「CT」による正確な診査診断
  • 「ニッケルチタンファイル」を用いた精度の高い処置
  • 「ラバーダム」による感染防止対策
  • 「MTA」薬剤による殺菌と緊密な封鎖による再感染の防止
  • 「マイクロスコープ」を用いた拡大視野下での治療

こんなお悩みは
ありませんか?

  • 虫歯を繰り返していて「もう歯を失うのでは」と不安
  • 仕事や家事で忙しく「時間が取れず通院できるか心配」
  • 重度の虫歯と診断され「抜歯になるかも」と怖い
  • 治療費が「高額になるのでは」と不安
  • 根管治療は「痛い・つらい」と聞いて不安
  • 「根管治療をしても再発するのでは」と疑っている
  • 通院が何度も必要で「治療が長引くのは嫌」
  • 治療内容が複雑で「よく分からないから不安」
  • 「本当に歯を残せるのか」信じきれない

北島歯科医院の根管治療

根管治療には精密な処置が必要です。このため診査診断が重要であり、CTから得られる情報が非常に有効です。
根管治療には専門的な知識と技術によるラバーダム防湿法とマイクロスコープの利用が重要だと考えており、当院では次のことに取り組んでいます。
また歯を残すことに特化した「日本歯内療法学会認定専門医」が対応していきます。

01日本歯内療法学会認定専門医

根管治療は、歯を残すための大切な治療であり、高度な知識と技術が求められる専門分野です。
重度の虫歯では、これまで神経を抜く処置や抜歯が選択されるケースもありましたが、日本歯内療法学会認定専門医が、歯の神経(歯髄)の感染や炎症、歯の根の先に生じる病気(根尖性歯周炎)に対して、専門的な知識と高度な技術をもとに対応します。マイクロスコープなどの精密機器も活用しながら、できる限り大切な歯を残すことを目指した治療を行います。

02歯科用CT

従来のレントゲン写真では、歯と周りの骨を2次元でしか把握できませんでしたが、CT画像では3次元的に歯周病の骨欠損、歯根の形態、根管の走行、根尖病変の広がり、インプラントのための骨量や骨形態の診査、神経や血管の走行の状態を把握することが可能になりました。これにより診断と治療の質を高めることが可能になりました。

03マイクロスコープ

マイクロスコープは視野を数十倍にも拡大できる装置で、用途や症例に合わせて拡大率を操作することができますし、患部を明るく照らしてくれる機能もあります。そのため、非常に細くて肉眼で感染部を見ることができない根管治療で大きな力を発揮します。画像を保存できるので、患者さんへの説明にも便利です。

04ラバーダム

根管の内部に唾液が侵入すると細菌も運ばれてくるので、当院ではラバーダムというゴムのシートを使って、根管治療を行う歯に唾液が触れないようにカバーします。感染防止の他に、周辺の歯肉や舌を傷つけない作用もあります。

ラバーダムの経験ありますか? 
根管治療の基本の「き」

ラバーダム防湿のメリット
  • 01
    唾液による感染を防ぎ、
    水分・湿気を遮断できる

    根管治療の目的は感染の除去ですが、唾液が流入してくると目的を達することができません。口腔内には無数の細菌がいて、唾液が細菌を運んでくるからです。ラバーダムは唾液の流入を防ぐので、唾液からの感染を防止できます。

  • 02
    治療部位の消毒が可能になり、
    殺菌力が強い消毒液が使える

    治療部位を効率よく清潔にするために、殺菌力が強い薬液を使うことがあります。ラバーダムを使うことで歯肉や舌を保護することができるので、薬歴が付着しても歯肉を傷めるリスクを防げることも大きな利点です。

  • 03
    器具が口の中、
    喉に落下するのを防ぐ

    歯科医院で扱う治療器具や被せ物などは細かいものが多いので、もし口の中に落とした場合、患者さんの口腔内を傷つけたり、誤飲したりする可能性もあります、そのようなことがないように注意を払っていますが、リスクを蹴尾減できる点で、ラバーダムには大きなメリットがあります。

  • 04
    水が苦手な方でも
    安心して治療を受けられる

    歯を治療するときには水を使うことが多いのですが、人によって治療中でも水を吹き付けることがストレスになる場合があります。ラヴバーダムは水を遮断するので、患者さんのストレスを抑える作用も期待できます。

ラバーダム防湿のデメリット
  • 01
    治療中ずっと
    口を開いている状態

    開けたままの状態になるので、疲労感が伴う場合があります。

  • 02
    治療の水は入ってこないが、唾を飲み込むのが少し困難

    口の中での水分の流入をコントロールするため、つばを飲み込むことを難しく感じます。

  • 03
    ゴムが苦手な方には
    不快感が伴う

    ラバーダム自体のにおいが気になってしまうかもしれません。

※適宜、対応が可能な場合がございます。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

上記のように多くの利点を持つ根管治療時のラバーダム防湿は根管治療の成功率を有意に高めることが報告されています。1),3)
このため根管治療におけるラバーダム防湿は日本歯内療法ガイドライン、ヨーロッパ歯内療法学会ガイドライン、さらに米国歯内療法学会ガイドラインのいずれにおいても必須と明記されています。3)
前述のように根管治療の成功率は80~90%であることが示されていますが、日本においては年間1300万件以上の根管治療が行われ、その根管治療の成功率は下グラフに示されているように50%を下回り、失敗率は60%前後に上ります。3) なぜでしょうか?

根管治療の不成功率

歯の部位別における根管治療の成功率を示す棒グラフ。上顎前歯が約74%で最も高く、下顎前歯が約48%で最も低い。

日本では根管治療の成功率が低いというデータもあります。これはラバーダム法やマイクロスコープの活用などの有効な手段がまだまだ浸透していないことが理由だと予想できます。当院では、患者さんにより良い診療を提供するために、利用できる手段は積極的に採用しています。

※根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率(須田 2011年より)

日本ではラバーダム防湿を経験したことがある患者さんは稀なのです。
以下の表に示すように実は実際にラバーダム防湿を「必ず使用する」のは一般歯科医師で5.4%日本歯内療法学会会員でさえ25.4%に過ぎなかったと報告されていて、4)このことがその大きな理由の一つだと考えられています。3)

  • 01
    根管治療を専門とする
    日本歯内療法学会の会員(1)
    • ラバーダム防湿法を必ず使用する・・・25%
    • ラバーダム防湿法を必ず使用しない・・・50%
  • 01
    日本歯内療法学会の
    会員以外(1)
    • 必ず使用する・・・5%

※また保健診療における根管治療の評価が低いため(米国の7分の1以下)、根管治療に十分な時間をかける事が難しいことも一因と考えられます。3)

日米の根管治療料金の比較棒グラフ(2007年)。いずれの歯種においても米国の費用は日本の約5〜7倍高く、大臼歯では米国が約8.8万円、日本が約1.4万円。

参考文献

  • (1)Van Nieuwenhuysen, J.P., M. Aouar, and W. D’Hoore, Retreatment or radiographic monitoring in endodontics. Int Endod J, 1994. 27(2): p. 75-81.
  • (2)LEWIS RD, BLOCK RM: Management of endodontic failures. OralSurgery, Oral Medicine and Oral Pathohgii 66, 711—21, 1988
  • (3)須田英明 : わが国における歯内療法の現状と課題. 日本歯内療法学会雑誌, 2011. 32(1): p. 1-10.
  • (4)吉川 剛正, 佐々木 るみ子, 吉岡 隆知, 須田 英明:根管処置におけるラバーダム使用の現状.日歯内療法誌,24:83-86,2003.
  • (5)Whitten BH et al : Current trend in endodontic treatment : report of a national surgery. J Am Dent Assoc,127:133-1341,1996

ニッケルチタンファイル

「ファイル」とは、根管治療に使用する非常に細い棒状の医療器具です。ファイルは弾性が高く、根管に沿ってしなる特性を持っているので、根管内の清掃に有効です。ファイルには、ステンレス製とニッケルチタンと言う合金で作られたものがあります。

  • トライオートZX2

  • 各種ニッケルチタンファイル(HyFlex)

MTAセメント

根管治療で使われる、Mineral Trioxide Aggregate(ミネラル三酸化物)の略称で、ケイ酸カルシウムを主成分とする特殊なセメントです。生体親和性、封鎖性、殺菌性に優れており、虫歯が神経に達した際などに、歯の神経を残して歯を修復するために使用されます。

  • プロルートMTA(バイオMTA)

  • Bio-Cシーラー

  • BCシーラー

根管治療の流れ

  1. 01

    虫歯の除去

    虫歯の侵食が神経に達している場合、根管治療が必要です。治療ではまず、細菌に感染した部位の除去から始めます。

  2. 02

    感染した歯の神経の除去

    根管内の虫歯の原因菌により感染した歯の神経や血管、歯質をニッケルチタンファイルや超音波振動チップなどを使って丁寧にしっかり除去します。

  3. 03

    薬液による洗浄・消毒

    根管は非常に細く、枝分かれしていたり曲がりくねったりしていることもあるので、薬液を使った洗浄も有効な手段です。

  4. 04

    MTAセメントを使用した充填

    根管内部に細菌の繁殖場所を残さないように、隅々までMTAセメントを流して固めて行きます。

    MTAセメント
  5. 05

    土台(コア)の築造

    根管治療が終わったら、その上に土台(コア)を立てて、被せ物を装着して歯の機能を回復します。
    ファイバーポストを用いた支台築造については以下の通り。

    メリット

    • 歯質削除量を軽減できる→歯根破折のリスク軽減
    • メタルコアの金属色に比べ審美的に有利

    デメリット

    • 接着精度が高くないと脱離する場合がある

    参考文献:2013年における”歯根破折防止策の文献的考察 峯 篤史

根管治療の症例紹介

根管治療

根管治療

Before

After

年齢62歳
性別女性
治療内容治療前は歯茎に腫れがあり化膿していましたが、根管治療後、腫れがおさまりました。
治療回数2ヶ月 5回
費用110,000円(税込)
治療点・デメリット1回の治療時間が60~90分と長時間となり、大臼歯のような複根歯の場合複数回(この症例では5回)必要となる。

根管治療後も大切なケア

メインテナンス

根管治療を終えた歯を長く守るためには、その後のメインテナンスがとても大切です。治療が終わると「もう安心」と思いがちですが、放っておくと再び細菌が入り込み、トラブルにつながることもあります。定期的なチェックやクリーニングを続けることで、大切な歯を健康に保つことができます。ぜひ一緒に守っていきましょう。

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当院の情報は、Medical DOC「【2022年】静岡県の根管治療 おすすめしたい7医院」のホームページでも公開しています。

当院歯科医師が保有している資格

当院には公益社団法人日本口腔インプラント学会が定める「日本口腔インプラント学会認定専門医」を持つ歯科医師と、「日本歯内療法学会 専門医」の資格を持つ歯科医師が在籍しています。安心して治療についてご相談ください。