歯周組織再生療法
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歯周組織再生療法は重度の歯周病によって失われた、骨や歯根膜などを取り戻す治療です。
その成功のためには、深い歯周ポケットの中に堆積した歯石や歯垢(プラーク、バイオフィルム)を完全に取り除くことが要求されます。
その後きれいになった骨の欠損部や歯根面に再生材料を塗布・填入することで歯槽骨・セメント質・歯根膜の再生を期待するものです。
この方法は熟練を要し、マイクロスコープなどの視野の拡大装置や繊細な取り扱いを可能とするマイクロ用インストゥルメントを用いて行われます。
再生材料としては、「エムドゲイン」や「リグロス」や「サイトランス」などが応用されます。
下記の写真は通常のX線写真とCT画像による立体的な3D画像で治療前と治療直後を比較したものです。
一部の歯根は歯根の先端付近まで骨が失われていました。
そのような歯根の先端まで骨が失われ、例えぐらぐらしているような歯であっても条件を満たせば再生治療が適用可能な場合もあります。
特に非喫煙者であることや歯磨きが十分に行えることは重要な必要条件となります。
治療後半年、1年、2年と時間が経過していくことで再生された組織は成熟していきます。